入社のきっかけは?
私は大学時代、工学部の社会開発工学科というところで、建築と土木を合わせた都市開発について研究をしていました。最初は設計に興味があったので、その方向の仕事に就きたいと思っていたのですが、建築についての勉強を進めていくうちに「設計をするためには、まず建築現場を知らないといけない」と思うようになり、また、教授たちの勧めもあり現場を体験できる仕事を希望するようになりました。そこで、まず大阪のゼネコンに入社をしました。みっちり3年間現場を経験し、25歳のとき、2人目の子どもが生まれたのをきっかけに妻の出身である長崎への引越しを決意。すっかり現場の仕事が楽しくなっていた私は、もっとさまざまな「現場」を経験したいと思い、九州でさまざまな建築に携わっている谷川建設へ入社しました。大阪時代はまだまだ新人だったので、雑用のようなことしかさせてもらえませんでしたが、ここでは図面を描いたり、現場を管理したりと、責任の大きい仕事をさせてもらい毎日がとても充実しています。
仕事内容とやりがいを教えてください。
私の仕事は、現場監督です。我が社の利益だけでなく、協力業者さんの利益も守りながら行う予算管理や、きちんとスケジュール通り進んでいるかの工程管理、図面通りにできているかの品質管理、職人さんたちの安全は守られているかの安全管理など、現場における全ての管理を行っています。私がいる工務本部というところは、一般住宅ではなくマンションやビルなどの現場が主なのですが、関わる人数が多い分、管理することも多くなります。解体から完成まで1年ほど現場に常駐していますが、何もない更地だったところにだんだんと大きな建物が建っていき、最後に完成して引渡したときは、これまでの苦労や思い出がよみがえって「やっとできたな」と感動ですね。1年前とは違う風景が目の前に広がっているというのは感無量です。そして大きな建物の仕事が多い分、地図にも残る仕事なので、そこが子どもたちにも誇れる仕事だなと感じています。また、最近主任という立場になり、より責任を感じていると同時に、「自分にしかできない仕事がある!」とさらにやりがいも感じています。
嬉しかったこと困難だったことは?
建物が完成したときは、常に嬉しさを感じていますが、ここ最近で特に感じたのは2018年の3月から携わった「i+Land nagasaki(アイランドナガサキ)」の現場です。約2万6,000平米の土地に14棟の建物を4ヶ月で完成させなくてはいけないというこの仕事の話を聞いたとき、正直最初は「無理だろう」と思ったんです。しかし、「受けたからには必ず成功させる!」と、普段は一緒に仕事をすることのない住宅部門の人や、九州中から集まってくれた棟梁など、とにかくたくさんの人が一致団結し、ゴールまで突き進みました。私はその中で建物の建築だけでなく、設備や電気工事、外構など敷地内の全てに関わらせてもらいました。外構は他社が受けていたのですが、全体のバランスなども考えながら行うので、他社の仕事だからといってもちろん放ってはおけません。他社の方ともさまざまな話し合いをし、協力し合って完成へと進めていきました。工期に追われてめまぐるしい日々が続きましたが、終わったときの喜びもひとしおでした。どんどん工事が進み、毎日景色が変わっていく様子は圧巻で感動的なものでしたよ。あの仕事は、谷川建設の中でも歴史的な大仕事だったのではないでしょうか。
就活中の方へメッセージ
現場監督というのは、とにかく体力が必要な仕事です。高層マンションを建てる際、最初はもちろんエレベーターなどありません。そこの最上階まで行き職人さんの打ち合わせた後、すぐに1階に行き仕事をし、また最上階へ戻るなど、体力を使うことがたくさんあります。もう一つは、広い視野を持って欲しいということ。建築現場は人間の手でできているから、当然見落としてしまうこともあります。しかし、それが大きな事故につながることになるかもしれません。そんな事故を引き起こさないために、定期的に全体を管理・監督できる眼を持つことが重要なのです。多くの人と関わり、最初は厳しく指導を受けることもあると思いますが、全ての現場が必ずあなたを成長させてくれるでしょう。自分が携わった建物が街のシンボルになり、多くの人に親しんでもらえる。この仕事は、未来へつながる素晴らしいものです。谷川建設なら、日本一の建物づくりに携われるのも夢ではありませんよ!