旧家の想いを紡ぐ、大屋根の住まい
延床面積 | 192.91㎡ (58.4坪)
築60年の旧家を建て替えるにあたり、「木の温もりを感じる和モダンの家」を大きなテーマとされていたN様ご夫妻。
谷川建設の檜の香りと、旧家のふすまや欄間といった思い出を“生かす”提案力が心に響いたことが決め手に。湿気や結露に悩んだ以前の住まいの経験も重なり、心地よさと記憶を継ぐ家づくりがここから始まった
大きく伸びる大屋根が住まいを包み込み、L字型の配置が二世帯それぞれの独立性と安心感を両立。
重厚さの中に、家族を思うやさしい設計が息づく外観デザイン。
引き戸を開けると、柔らかな和の雰囲気が広がる玄関ホール。
ベンチや大容量シューズクロークなど、使いやすさと美しさを両立。
以前の家で使用されていた欄間や襖を精巧に再現した和室。
玄関正面に配置し、家の記憶と趣を継ぐおもてなしの空間に。
大屋根の勾配をそのまま室内に取り込んだ開放的なリビング。存在感のある現し梁が安心感とぬくもりを添え、無垢材の床と大きな窓からの自然光が家族の団欒をやさしく包み込む。
リビングに隣接するタタミコーナーは、多用途に使えつつ家族の気配を心地よく感じられるくつろぎの一角。
落ち着いたトーンのペニンシュラキッチン。大容量収納と回遊動線を組み合わせ、使いやすさと美しさを両立。パントリーからは洗面所へ向かう動線を設け、料理と洗濯を同時に行う家事効率を飛躍的に高められる設計に。
ホテルライクな洗面空間は、キッチンとリビングからつながる2WAY動線で使いやすく、モザイクタイルや間接照明が日常に上質さを添える。
そんなお母さまの部屋の一角の柱には家族の背比べの印が。
その刻みは、和室の精緻な「組子」や「床の間」、書院と同じように、家族の歴史として丁寧に受け継がれ、住まいに温かみと深みを添えています。